ピロリ菌の除菌

監修:
北海道医療大学 学長
浅香 正博 先生

こちらは、ピロリ菌の除菌療法を受ける患者様ならびにご家族の方々に、ピロリ菌の除菌療法について正しく理解していただくためのページです。ピロリ菌の除菌をお考えの方は、除菌療法が必要かどうか主治医とよく相談してください。

ピロリ菌は除菌することができます。
検査から除菌療法、その注意点までを解説します。

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ピロリ菌を薬で退治することを除菌といいます。ピロリ菌の除菌により、関連する病気が改善したり予防できる場合があります。日本人のピロリ菌感染者の数は約3,500万人といわれています。多くのピロリ菌感染者は、自覚症状がないまま暮らしています。日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に関連する疾患の治療および予防のため、ピロリ菌感染者のすべてに除菌療法を受けることが強く勧められています。
保険適用で除菌療法の対象となる人は、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の患者さん、胃潰瘍または十二指腸潰瘍の患者さん、胃MALTリンパ腫の患者さん、特発性血小板減少性紫斑病の患者さん、早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃の患者さんです。 もしも、あなたが上記に該当しても、除菌療法が必要かどうかは主治医とよく相談してください。

必ず申し出てください。

以下の項目にあてはまる方は、事前に必ず主治医に申し出てください。

  • これまでに薬を飲んでアレルギー症状を起こしたことのある方。
  • ペニシリン等の抗菌薬を服用時に、ショック等の重篤なアレルギー症状を起こしたことのある方。
  • 抗菌薬や風邪薬で副作用を経験したことのある方。

除菌療法の注意点

  • 確実にピロリ菌を除菌するために、指示された薬は必ず服用してください。
    (1種類の「胃酸の分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」の3剤を同時に1日2回、
      7日間服用してください)
  • 自分の判断で服用を中止すると、除菌に失敗して、治療薬に耐性※1をもったピロリ菌があらわれることがあります。
  • 二次除菌療法※2の間は、アルコールの摂取(飲酒)を避けてください。
  • ※1耐性:薬に対して細菌が抵抗性を示すようになり、その薬が効きにくくなること。
    ※2二次除菌療法:一次除菌療法でピロリ菌が除菌できなかった場合に、2種類の抗菌薬のうちの1つを初回とは別の薬に変えて、再び除菌療法を行うこと。

除菌療法の副作用について

  • これまでに除菌療法の主な副作用として以下のものが報告されています。
    • 軟便、下痢
      便がゆるくなったり、下痢を起こしたりすることがあります。
    • 味覚異常
      食べ物の味をおかしいと感じたり、にが味や金属のような味を感じたりすることがあります。
    • AST(GOT)の変動、ALT(GPT)の変動
      肝臓の機能を表す検査値が変動することがあります。
    • アレルギー反応
      発疹やかゆみがあらわれることがあります。
  • 除菌療法に成功した患者さんのうち、少数の方に逆流性食道炎※3の発生が報告されています。
    ※3逆流性食道炎は胃酸が頻繁に食道へ逆流して食道の粘膜に炎症をひき起こす病気です。
     多くの場合、胸やけ、口の中まで酸っぱい水が上がる感じ(呑酸(どんさん))などの自覚症状を伴います。

何かご質問があれば、主治医または薬剤師にご相談ください。


ピロリ菌の除菌についてのアドバイス



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