胃潰瘍、十二指腸潰瘍

監修:
北海道医療大学 学長
浅香 正博 先生

胃潰瘍、十二指腸潰瘍とピロリ菌の関係

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんは、ピロリ菌に感染している方が多くいます。
これまで、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると、薬で胃酸の分泌を抑える治療を行っていましたが、治療しても、再発の多い、やっかいな病気と考えられており、再発を防ぐため長期にお薬を服用せざるを得ない(維持療法の)患者さんが多くいました。
しかし、除菌療法*でピロリ菌をやっつけると完全というわけではありませんが、慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の多くの患者さんで再発しにくくなることがわかってきました。

「胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんのピロリ菌感染率」

「1年間に再発する人の割合」

*薬をのんでピロリ菌を退治する治療を「除菌療法」といいます。除菌療法を行うことによって、慢性胃炎が改善したり、潰瘍の発症、再発が抑制されます。


潰瘍の原因はピロリ菌だけではない?

イラスト

ピロリ菌以外の潰瘍の原因

ピロリ菌以外の潰瘍の原因として最も重要なのが、痛みどめとして処方されている非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)や、血栓症の予防として処方されている低用量アスピリンです。
現在、「ピロリ菌感染」と、「非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の内服」は、潰瘍の二大成因といわれています。

そのほか、飲酒や喫煙、あるいは過度のストレスが引き金となって胃、十二指腸をつかさどっている自律神経のバランスが崩れ、粘膜の血流の低下や胃酸が過剰に分泌されて、胃の粘膜防御機構を破壊し潰瘍になりやすくなると考えられています。
ピロリ菌に感染していない(あるいは除菌した)からといって、決して潰瘍にはならない(あるいは再発しない)というわけではありません。




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